マヌカ・ハニーの魔法とシェフのバランス感覚

Manuka Kitchen  マヌカ・キッチン

フルハム・ブロードウェイの目抜き通りに2012年にオープンした小さなヨーロピアン・ビストロ。カフェのような仕様で席数も少ないので、こぢんまりと親密な雰囲気の中で食事ができますが、お味のほうはなかなか本格的。ニュージーランドとレバノンという料理自慢の国出身の二人のシェフが腕をふるうマヌカ・キッチンは、今ではすっかりご近所に定着しています。

「マヌカ」と聞いてマヌカ・ハニーを思い浮かべた健康志向の皆さん ^^   そう、このハチミツはニュージーランド原産のマヌカの木の花から集められる薬効効果の高いハチミツとして知られてんですね。ニュージーランド出身シェフゆかりの店名というわけですが、いくつかのお料理には実際にマヌカ・ハニーが使われています。例えばLemon grass and Manuka honey Cured Salmon。ほんのりマヌカ・ハニーの甘味を感じられ、舌の上でまったりとトロけるグラブラックス風の美味しさ☆　サーモン好きはぜひ試してみてください ^^

右がマヌカ・ハニーを使ってマリネしたサーモン。左下がラクサ風のスープ。でもエスニックというよりは、ちゃんと西洋風のスープでしたよ ^^

バターナッツ・スクアッシュを使ったラクサ風スープはロースト野菜とココナッツ・ミルクのコク、チリのアクセントを酸味で整えてあり、バランスの良さが際立っています。ビーフ・ハムとペコリーノ・チーズのサラダも一つひとつの素材の良さが分かるフレッシュで美味しい一皿。ランチのセット・コース（2コース15ポンド）で選べる安め前菜の中から選んだにもかかわらず、幸先のよいスタートです♪

ビーフのハムとペコリーノ・チーズのサラダは、熟成バルサミコ酢ソースで

左上から時計回りに、ダック・レッグとホワイト・ポレンタ、チェリーのピクルス添え、マヌーカ・ハニーで照り出ししたオーガニック・サーモン、ピーマンとカリフラワーのロースト、タヒーニ・ソース

メインにはマヌカ・ハニーで照りを出したオーガニック・サーモン、スロークックしてホロホロになった鴨のもも肉、そしてロメロ・ペッパーとカリフラワーのローストをタヒーニ・ソースでいただくベジタリアン・オプションを。メイン料理はもちろん付け合わせもそれぞれに美味しく、やはり味の組み合わせがうまい。リーズナブルにシンプルな上質料理を出してくれるカジュアル・キッチンの見本のような店だなと思いました。

ピーナッツ・バターとチョコレートのタルト♪

デザートには、やはり友人たちを説得しw ピーナッツ・バターという文字があった「ピーナッツ・バター、チョコレート、プレッツェルのタルト」と、レモン・ポセットをシェア。タルトはチョコレート・ベースでしたが、ピーナッツ・バター・クリームがいい仕事をしていて大変美味♪ （いや、ホントにw）　レモン・ポセットもなめらか＆さわやかな舌触りに、グラノーラの歯ごたえが心地よく、美味しくいただきました。

レモン・ポセットはグラスに入っているタイプではないのが新鮮☆

ここは火曜日から金曜日までセット・ランチを出しているのですが、嬉しいのが12時から6 時までノンストップでサーブしているところ。3時くらいにフラリと立ち寄ってもちゃんとしたランチにありつけるんですね。そして金曜日から週末にかけては大人気のブランチ・メニューが登場！ 訪れた日が金曜日だったのでブランチ・メニューのオプションもあったのですが、今回はランチ・メニューから選びました。周りのテーブルでは美味しそうなブランチを食べている人も多かったので、やはりご近所に愛される気軽なカフェ・レストランという位置づけなのでしょう。南西部在住の方はもちろん、フルハムあたりにサッカー観戦にでも来られたついでに立ち寄られてはいかが？