9月末に日本大使館近くShepherd Marketにオープンした和食レストラン。シェフは日本人ですがオーナーはなんと、SOHOにあるチーズ・トースティー専門店Melt Roomの創業者。チーズ・トースティーと寿司の共通点を見つけるのは難しいですが、オーナーの美味しいものへの追求はジャンルを超えて広がっているようです ^^
ロケーションは、ちょうど北寄りYe Grapesというパブの隣。30席足らずの空間はほどよく清潔な和風モダンに整えられ、スタッフもにこやか、日本語を流暢に話すイギリス人の男の子がサーブしていたりと、なかなか楽しげな雰囲気です。
この日は平日のランチだったからか、はたまたランチにしてはお高めだからか、メインの客層はホワイトカラーのビジネスマン。ご近所で働く人々がニューフェースを試してみようという意気込みでやってきているのが分かりました。
メニューは日本人なら誰もが親しみのある正統派で、巻寿司や天ぷら、串ものなど、すべて日本仕様(もちろん巻ものはカリフォルニア仕様 ^^; )でとても美味しかったです。酢飯も上手にホロホロに仕上がっていたし、天ぷらも新鮮な食材がカラリと歯ごたえもよく揚がっていました。タコのサラダも、タコの身が固くなりすぎていない上等の品。自家製ドレッシングのお味も良く。
いちばん感動した品?・・・・もしかすると、デザートでいただいた抹茶ティラミスだったかもしれません。升酒の升の中で作られ、餅アイスまで付いてくるのですが、クリームとスポンジの固さが絶妙に好みで甘さもほどよく、素晴らしい出来映えでした。本体のレイヤーは十分な歯ごたえがあるのですが、トップにのっているマスカルポーネ・クリームは見た目に反して流れるようにトロリとした食感。これまでロンドンでいただいた抹茶ティラミスの中でも3本の指に入る美味しさでした♪
メイフェアの日本食というと必要以上にハイプライス設定なのではと疑いますが、お値段は思いのほか良心的で、工夫して頼めばリーズナブルなランチ&ディナーになります。お昼でもアラカルトしかありませんが、そのうちセット・ランチなどが出てくると、さらに足を運びやすくなるのかもしれません。日本大使館に行かれるついでに、ぜひ試してみてください。