Brasserie of Light ブラッセリー・オブ・ライト
場所は高級デパート、セルフリッジズの中。Duke Street沿いにも直通エントランスがあるこちらのブラッセリーは、天井も含めてインテリア全体にクリスタルとミラーをふんだんに使った文字通りのクリスタル・パレス。壁一面の窓から燦々と自然光が降りそそぎ光に満たされる東向きのホールには、大きく翼を広げて羽ばたくクリスタルのペガサスが! その横幅たるや、堂々の9メートル。圧巻のセンターピースがお客さんを驚かせます。
テーブル席をいだくように設置されたこの天翔けるペガサスは、なんと現代美術家のダミアン・ハーストさんの作品です。メデューサの首から生まれ出たという伝説の天馬はレストランのいたるところにモチーフとして使われていて、ウォール・デコレーションとして、またお皿にも、スタッフの皆さんの制服にも・・・! あちこちに施されたペガサスはまさにこのレストランを守護しているかのよう。空間全体が黄金色にきらきらと輝き、光が反射しあって・・・風水的にもなにやら金運が上がりそうな雰囲気さえ漂わせています(笑)。
レストラン内で写真を撮っていると、光の反射のせいかなぜかカラーがゴールド系になってしまい調整不能にw 途中で普通に戻ったのですが・・・お料理の写真がちょっと不思議な色味になっていますがご容赦を。食事は概して美味しかったです。とい上げ上げに盛り上がって全体的に高評価に(笑)。と言っても、ただのフレンチ系のブラッセリーではなくメニューそのものに現代的なヒネリもあり、野菜料理も多くお味の方は全て本当に美味しかったです^^
特筆すべきなのはデザート!! テーマであるペガサスに引っかけ、なんともファンタジックなラインナップが並びます。私たちは「Fallen Fruit」と「Pegasus Pie」を試したのですが、その物語性あふれる姿の愉しさと洗練されたお味に悶絶しましたw
「Fallen Fruit」はサクランボに見立てた滑らかで食べ応えあるチェリー・ムースとチョコレートの組み合わせが秀逸。白雪姫の森を思わせるチェリー尽くしの一品。「Pegasus Pie」はラブリーな見た目だけでなく、雲に見立てた柚子風味のココナッツ・シャーベット、グリルしたパイナップル、ゴマのビスケット、キャラメル・ソースが素晴らしい天上のハーモニーを奏でる逸品。ぜひお試しを。
ブラッセリー・オブ・ライト(光のブラッセリー)はロンドン市内をはじめ、英国内の他都市にも同様のスタイリッシュなレストランを展開しているCaprice Holdingsの最新プロジェクト。彼らのレストランで最もよく知られているのはThe Ivy Caféではないでしょうか。その他にもScott’s、34 Mayfair、J Sheekeyなどそうそうたるレストランでロンドンのフード・シーンを彩るカプライス・ホールディングス。次のプロジェクトも楽しみです^^