三兄妹が伝えたいバンコクのきらめく現代カルチャー

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Kin + Deum  キン+デウム

さて、ロックダウン5週目が終わろうとしているイギリスですが、復帰を模索するお店も増えてきました。政府から補助してもらうには営業していてはダメとか、そういう制約があったようですが、そんなことに頼ってたらアカン! という意気込みが感じられます。私が愛してやまないベーカリー・チェーン、Gail’sも完全に店舗営業を停止していたのですが、わが町では昨日から持ち帰り営業を再開しました♡

さて、南東エリアのロンドン・ブリッジ周辺はロンドンのグルメ文化を牽引する一大エリアですが、中でもお洒落なBermondsey Streetからすぐの場所に2018年夏、堂々とオープンしたタイ料理レストラン「Kin + Deum」(食+飲という意味)があります。ロックダウンもなんのその、こちらは当初から持ち帰りとデリバリーでずっと頑張っている頼もしいレストランの一つです。

シンプルでモダンにまとめたインテリアのキーは観葉植物 ^^

「食だけなく、アートやカルチャーも含めて今のバンコクを知ってもらいたい」と創業したのは、タイにルーツを持つ若き兄妹3人組。タイからの移民である父親が南ロンドンで営むタイ・パブ「Suchard」を見て育った(そして手伝った)3人の思いは「タイの今」を知ってもらうことにありました。シンプルで目を引く外観や、ポップですっきりとしたインテリアにも彼らのステートメントがはっきりと見て取れ、とても興味をそそられます^^

レッド・チキン・カレー! ご飯が進みます。

メニューは伝統と個性の両方が光る構成。私たちが注文したタイ・カレーは正統派の美味しさを誇り、ヌードル・セクションから選んだ「Kee Mao」はタイ風焼きそばとでも言いたい品で個人的にはパド・タイの方が好みですが、味付けそのものには繊細さが感じられました。兄妹のうち料理を担当するのは長男のバンクさん。彼らしい現代ストリート・フードへの思いがあるようです。

フライド・ライスのメニュー、たくさんあります ^^ 元パブを利用したお店なので、イギリスらしい味わいある空間も魅力の一つ。

ちなみに私たちがいちばん気に入ったのは、サックサクに揚がったナスカツ「Siam’s Aubergine」でした♪   これはおすすめ。その他にもメニューは多いので、もっといろいろ試してみると新たな発見があったのかもしれません。

ナスカツ(右)。そして焼きそば風ヌードル。

デザートは・・・今ウェブサイトに掲載されているメニューを見ると大変そそられるものばかりです。しかしこの日のデザートはかなりシンプルなものばかりで、濃厚な料理をいただいた後はこれでいいのかな? という印象は受けましたが、次回はぜひとも「Lady Butterfly Cake」を食してみたいと思います ^^

自家製アイスはとても美味しかったけど、ストロベリー・クリームは工夫がなさすぎたw

ともあれ20代のオーナーたちが懸命に取り組むモダン・タイ料理店、今後に注目です!

ロックダウン中は毎日17:00 – 22:30営業。電話注文+持ち帰り、DeliverooUber EatsJust Eatのデリバリーに対応しています。南東ロンドンにお住いの方はぜひ。

2 Crucifix Lane, London SE1 3JW

店名Kin + Deum
最寄り駅London Bridge
住所2 Crucifix Lane, London SE1 3JW
電話番号020 7357 7995
営業時間月〜金 12:00 – 15:00 / 17:00 - 22:30 土・日 12:-- - 22:30
URLhttps://www.kindeum.com
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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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