クラーケンウェルにある肉屋さんが経営する人気レストラン「Quality Chop House」の共同オーナーと、SOHOにあるノン・ブッキング・レストランの横綱「10 Greek Street」での経験がある業界人がタッグを組み、今年1月にオープンしたヨーロピアン・レストランがこちら。新聞や雑誌のレストラン評論家から軒並み高得点をもらっている話題店です。
最近のトレンディ・レストランのお約束、シンプルなペンダント・ライトにすっきりとしたテーブル&チェアという主張しないインテリアに味勝負の自信が見え隠れしていますが、業界を知り尽くしているチームによるレストランだけに妙な期待感があるのは確か。
ランチとディナーは若干メニューが違うみたいですが、この日はランチにトライ。メイン・コースにサイドを付けてみたらこれが正解 ^^ とくに「クリスピー・ポテト」と名付けられた付け合わせは何層にもポテト・チップを重ね合わせてパリパリになるまで揚げ焼きもしくはオーブン焼きしたもので、創意と技術で幸せな味を創り出している好例でした。
ヘッド・シェフはベルギーのミシュラン・スター・レストランで経験を積んだマーリンさん。旬の素材の味を上手に引き出すシェフの腕はメイン・コースでもしっかり確認できました。小さな皿のリストにはキムチや照り焼き風の品もあり、アジアン・テイストもうまく取り入れているようです。
丁寧に作られたデザートもなかなかのお味。柚カスタードのタルトに抹茶色のメレンゲ・スティックを添えた一品はいかにも春らしい仕上がり。コーヒー風味のチョコレート・ケーキもぎゅっと濃縮されたお味で美味しかったです。
この日はワインを試さなかったのですが、リストアップには相当力を入れているようで顧客の好みや天気に合わせて毎月入れ替えるという趣向。その中には世界の上質ワインも多く含まれます。
料理の質を考えるとリーズナブルに抑えられたお値段も魅力的。勢いのある季節の素材を、シンプルに、美味しくいただきたいときにぜひ♪