第8話 Trifle~トライフル~

0

okashi


<Trifle トライフル>

イギリスを代表するプディングのひとつトライフル。
スポンジとフルーツ、カスタード、生クリームとどんどん器に重ねていくだけで簡単に作れ、かつテーブルに花を添えてくれるトライフルは主婦の強い味方として、あるいは幼い頃からの思い出の味として、イギリス人に愛され続けるコーンフォートフード。

trifle1

謙遜からか、ありあわせのものからでも作ることができてしまうせいか、「Trifle=つまらないもの 」なんてかわいそうな名前をつけられているけれど、その歴史は古く、一番初めに文献に登場するのはなんと1596年。Thomas Dawson 著の「The good housewife’s jewell」にそのレシピが載っています。ただし、この当時のトライフルは生クリームを砂糖とジンジャー、ローズウォーターで風味付けしただけのもの。スポンジやカスタードを使う今のスタイルに近いものの登場はそれから60年以上待たなくてはなりません。

trifle2

赤、黄色、白ときれいなレイヤーが見えるよう大きなガラスの器に作られることの多いトライフルは普段のデザートとしてはもちろん、クリスマスなどの晴れのテーブルに上ることも珍しくありません。そのためメンバーやオケージョンに合わせて、バリエーションもかなり豊富。大人ばかりならシェリーやマデイラワインなどをたっぷりスポンジに染み込ませた Boozy trifle(アルコール入りのトライフル)、子供向けならフルーツジュースを染み込ませて、チョコレートをたっぷり飾ったものなども人気。そしてちょっとノスタルジックな懐かしの味にしたければ、スポンジ部分にゼリーを入れて固めても。これはチープな味になってしまうと敬遠する人もいるけれど、スポンジがゼリーを吸ってかつ固まっているなんとも不思議な食感が、私は案外好きだったりします(笑)この味を試すのにお手軽な方法はBird’s社のトライフルミックス。

バーズ社のトライフルミックスは懐かしの味。 小さいのでイギリス土産にも おススメ☆

バーズ社のトライフルミックスは懐かしの味
小さいのでイギリス土産にも おススメ☆

日本にもよくお手軽ゼリーやプリンの素がありますよね、あれと同じようなもの。小さな箱なのに、中にはスポンジフィンガーにゼリーの素、カスタードパウダーにホイップクリームの素そしてご丁寧にトッピング用のチョコレートスプレーまで入っています。これらにお湯やら牛乳やらを加えながら重ねていくと、6人くらいでたっぷり楽しめるジェリートライフルが完成☆さらに簡単に作りたければ、イギリスのスーパーにはトライフル用のスポンジもカップに入った出来合いのカスタードも全て揃っているので、それらを買ってきて器に重ねるのが一番楽で一般的な方法。手元にあるフルーツでもちょっと加えてあげれば充分豪華なトライフルがあっという間に出来てしまいます。

トライフル用のスポンジと出来合いのカスタードを買ってくれば豪華なトライフルだって簡単かんたん☆

トライフル用のスポンジと出来合いのカスタードを買ってくれば 豪華なトライフルだって簡単かんたん☆

BBCアメリカによる、在米イギリス人の最も恋しいイギリスデザートTOP10の筆頭はこのトライフルでしたが、在日日本人の私もトライフルが恋しい~☆

 

 

 

Share.

About Author

yasuda mariko

宮城県仙台市出身☆ 2008~2012年イギリスにてイギリス文化&イギリス菓子を大吸収するかたわら、日本で主催していたお菓子教室をつづけていたところ、あぶそる~とロンドンの編集長に出会う。 現在の居は巡りめぐって宇都宮。イギリス菓子教室 'Galettes and Biscuits' にてイギリス菓子の美味しさ&魅力を静かに発信中☆ http://galettes.exblog.jp/

コメントを残す