エンジェル地区で買い物を済ませ、気づくと・・・家に帰ってご飯を作るにはあまりにも腹が減りすぎてる・・・ならばパブ・ランチだ! イギリス式のフルイングリッシュ・ブレックファストに並んで、パブ・ランチはイギリスの食体験の中でも基本の一つ。イギリス式朝食はどこで食べても大抵の場合間違いがないのに対して、パブの食事は店によってクオリティにばらつきがあるものだ。
2020年から遅れていたサッカー・ユーロ杯が始まっているせいで、この日やってきたパブ「Angelic」もご多分にもれず混んでいた。さらに晴れた日だったので、ピクニック気分を味わえる外のテーブル席がすでにいっぱいだったのも納得なのだ。
何を注文すべきか?
気温が高かったので軽いランチでもいいのかなと感じたが、やはり日曜だったのでサンデー・ローストには抵抗しがたい。
僕が魅力を感じたのは「ホテトとグレービー・ソースの増量は無料!」という謳い文句! 結局のところロースト料理の質は、ロースト・ポテトで決まるのだ。外側がカリッと香ばしく中はソフトで時にクリーミーにさえ感じるものがベスト。たっぷり用意するのがお約束だ。Angelicのサンデーローストは、これらの全てをクリアしていた。
たいていのパブはベジタリアン・オプションも用意している。ミートはラム肉とチキンがあった。僕はチキンを注文。メニューに書かれているにもかかわらず骨つきではなくフィレだったので少し硬めではあったが、味はよかった。ヨークシャー・プディングは焼き色が足りなかったものの、たっぷり用意されたグレービー・ソースを入れるには十分ではあった。
その日初めてローストをサーブするイタリア人のウェイター君は僕らの細かいリクエストに気持ちよく応え、何度もキッチンとテーブルを行き来してくれた。
連れはパブ料理の定番の一つであるスカンピー&チップスを注文:
僕はイギリス生まれで育ちもイギリスなのだけど、スカンピーって何かと問われると、はっきりと答えられないかもしれない。多くの国ではスカンピーと言えばあらゆるエビ類の殻をむいたものなのだが、イギリスでは1種類の甲殻類のことを指す:ランゴスティン(アカザエビ)だ。さらに複雑なことに、この国では同じものを「Dublin Bay Prawn」とも呼ぶ。またノルウェー・ロブスターと呼ぶ地域もあるようだが・・・そこまで行くとたかだか英国産ランゴスティンをちょいと買いかぶり過ぎなのかなとも思う。つまり・・・その場合、ロブスターのフライという意味になっちゃうよね?
タルタル・ソースはサクっとした衣のスカンピーとチップスによく合っていた。グリンピースは残念なことに冷凍ものではなく、缶詰だったと思う。しかしこれも伝統のパブ飯なのだ。
ドリンク類は何を?
エール派の僕にとってAngelicのセレクションは満足いくものだったし、ロースト料理との相性も抜群だった。その他のドリンク類も豊富で、特にジン・カクテルの品揃えが目を引いた。
店内はいい雰囲気だった。常連客たちはおしゃべりに興じていたし(パイント・サイズの犬も!)、休暇で訪れている家族も食事を楽しんでいた。もちろん父親はサッカーに夢中。
トイレ!
トイレが面白かった! 地下に降りて屋内噴水など中世をテーマにした内装を楽しみつつ用をたすのだが、カルト的な人気コメディ番組「Blackadder」の音声が流れているのだ。
オリジナルの英語投稿はこちらで! ↓ ↓ ↓
1件のコメント
Pingback: The Angelic - Not Just Sushi