Don’t Tell Dad Bakery ドント・テル・ダッド ベーカリー
「パパにはナイショだよ」
という店名は、オーナーのダニエル・ランドさんが小さないたずらっ子だった頃、「本当に最高のことは親の保護がないところで起こる」と信じていたことから付いたのだそう。確かにそうなのかも! 少しくらい失敗しても、そこから学べますし、面白い展開になるかもしれないですしね。お店のカラーがよくわかる、なかなかカッコいい名前です。
ダニエルさんは、シティや西ロンドンを中心に、全国区で展開するパスタとサンドイッチのファストフードチェーン「Coco Di Mama」を大成功させている事業家だけに、すでに昨年からこのお店については話題になっていました。そし今年1月に堂々オープン! 楽しくカリスマあふれるブランディングでまたたく間にファンを獲得。でもどうして、こんなに人気なのでしょう? 理由はいくつかあります。
まずはそのロケーション。
そこは西ロンドンのトレンド地区の中でも特に飲食に強いホットな通り「Lonsdale Road」。あぶそる〜とロンドンでも、すでに「Carmel」や「Milk Beach」など注目すべきお店をご紹介しています。これらの記事からもお分かりの通り、地域コミュニティーの力が強い元気な通りなんですよね。通りの歴史にも触れているので、興味ある方はぜひご一読くださいね。
実はダニエルさん、そしてヘッドシェフのルーク・フランキーさんがクイーンズ・パークの住人らしいので、私がずっと注目している「オーナー/シェフの地元回帰」現象の一つだと言えます。
次に、ヘッド・ベーカーがなんと、あのノッティング・ヒルのカリスマ店「Layla」を率いていたケレン・シュテルンベルクさんなのです。ケレンさんがいなくなった後、レイラはどうなったか少し心配ですが^^; クイーンズ・パークの住人は大歓迎ですよね。
全部の商品を試してみたかったのですが^^; 今回は涙をのんで3品にトライ。まず感動したのは、デリカ・パンプキンとブラータ・チーズ、ワイルドガーリック・ペストソースのフォカッチャ・サンドの美味しさ。これはパンというよりは(フォカッチャも美味しかったですが)、挟まれている惣菜のクオリティ勝利。メープル・シロップでローストしたカボチャのホクホクとした甘さ、なめらかクリーミーなブラータ、そしてワイルドガーリックのなんとも言えない風味・・・むしゃむしゃと食べてしまいました。
そして、セヴィル・オレンジの爽やかさが病みつきになるクリームと、しっとりアーモンド・スポンジが隠れたデニッシュ・ペストリー。これは看板商品になってもらいたい逸品♡ また絶対に食べたい。
ワイルドガーリックとモンゴメリー・チェダーチーズの食事パンもしっとり美味しかったですが、前者2品には及ばないので、次回はヘーゼルナッツ・クロワッサンも試してみようかな。
ベーカリーのお隣にはレストランも併設。なかなか広い空間です。こちらもさっそく試してきたのでまた後日、レビューします!

こっちがレストラン!
ベーカリーにはイートイン・スペースはほとんどないのですが、外にベンチを用意。これからの季節、なかなか気持ち良く過ごせそうなお店です♡