Smoking Goat スモーキング・ゴート
今、英国内のレストランは4月12日からの屋外席オープンに伴い、予約をどんどん取って巻き返しを図ろうとパワフルに動き始めています。外席がないお店は気の毒・・・と思うのですが、昨年同様、一定時間になると道路を歩行者天国にしてレストランにしちゃう作戦が今年も続行予定。地方行政への掛け合いでなんとかストリート・レストランを形作ることができるお店はラッキーですよね。
人気店はすでに4月半ばから数週間は予約いっぱいなのかもしれないな・・・なんて思いながら、いろいろなお店に思いを馳せたりもしております。例えばこちらのショーディッチの超人気店、ファッショナブル・タイの先駆け、Smoking Goatもロックダウン中は少しだけ持ち帰りに対応していたようですが、ほとんど動きがなかったところ、ウェブサイトを見ると4月12日に再オープンと明記してあります^^ 息を吹き返すとは、まさにこのことですね。
Smoking Goatは、Sohoのこれまた大人気のタイBBQレストラン、Kilnを大成功させ、UKベスト・レストランにまで引き上げたチームが贈るモダン・タイ料理の代表選手。2018年の立ち上げです。このビルの2階に店を構えるバスク料理にインスパイアされたBratも、彼らが手がけるスーパー・レストランの一つ。このチームがオープンするレストランの一つひとつを、業界は固唾を飲んで注視している。なぜってコンセプト作りも厨房の運営も独自路線だけど必ずヒットしちゃうのですから。
お料理はどれも等しく美味しかったです。強いて何かあるとすれば、お値段に対して少しだけ量が少なめかなということですね。でも、少しだけ^^ 伝統的なタイ料理レストランとは一線を画す出来栄えですし、ロケーションを考えると仕方ないですね。グループよりも2、3名までが最もコスパがいいのかなという気がします。他にも名物があるみたいなので、次回は違うメニューを試してみたい!
このショーディッチ店をオープンする前は、セント・ジャイルズの小さな店でひっそりと営業していたらしいですが、私は残念ながら噂だけでそのお店には行ったことがなく。創業者の一人であるベン・チャップマンさんは20代でアート業界や音楽業界を渡り歩き、正規の?修業もなく突然シェフになったユニークな経歴の持ち主。でもお客さんが見ているのは経歴や正規教育などではなく、アウトプットされる味と雰囲気なんですよね。そのツボを元来の野性の勘のようなもので無意識に捉えているベンさん。ブレグジットでイギリスにおけるレストランの質がどうなるか心配されていますが、イギリス人の次世代シェフや事業家たちはこの10年で着実に育っていますし、国内生産されている良質食材もたっぷりありますので、私は心配していません^^