クリパへ繰り出そう! 職人が真心こめるナポリの味

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Fatto a Mano Bethnal Green   ファット・ア・マーノ ベスナル・グリーン店

「ファット・ア・マーノ」とは、イタリア語で「手作り」という意味。高級ファッションの世界ではよく知られた言葉ですが、イタリアなら食の世界もこだわりの手作りが基本!

2015年にブライトンで創業したファット・ア・マーノは、ナポリタン・ピザの大人気ブランドです。ひと味違う職人ピザで一世を風靡し、ブライトンから2022年夏に、ロンドンに進出。キングス・クロス店、コヴェント・ガーデン店に続き、最新店がつい先月、東ロンドンのベスナル・グリーンにオープンしました。どうにも勢いが止まらない^^

ロケーションは鉄道の高架下アーチ。東ロンドンらしい趣のあるクールな建造物ですよね。それに目の前は公園なので、ここならクリパや忘年会、新年会でどんなに大騒ぎしても許してもらえそうな・・・^^;

モットーは「クオリティ食材への情熱と、あったかホスピタリティ」♡ 元気なスタッフさんたちが陽気に迎えてくれるのがともかく嬉しい、とってもイタリアンな食事処です。

前菜のおすすめはいくつかあるのですが、ロンドンではここでしか見たことないラザーニャのフライ「Nduja Lasagna Fritta」はぜひ! ンドゥーヤの洗練された旨味を感じる一品。それから折り畳みピザ、カルツォーネの揚げたてミニ・ヴァージョン「Calzoncino Fritto」も、ここの名物です^^

左はオープン記念で作ったというアマルフィ・レモンとバジル風味のペールエール! さっぱり爽やか。ブライトンの UnBarred Breweryとのコラボだそうです。

ラザニアのフリット! クセになる美味しさ♡

陽気な厨房です^^

イタリアらしいアーティチョークのシーザーサラダ。さっぱりといただけるのでぜひお供に!

ピザは、トマト・ベース、ホワイト・ベース、それぞれ9〜10種類と豊富に用意しているので、どんな嗜好の人にも合うこと間違いなし!

例えばナポリのソウル・フードでもあるマルゲリータは、通常のチーズと、バッファロー・モッツアレッラの2種類を用意。またブラック・オリーブやアンチョビを楽しむさっぱり系のナポリターナ、フリアリエッリというナポリの冬野菜を使ったソーセージ・ピザなど、ナポリらしい定番メニューが自慢なのです。

寒くったってへっちゃらw

左は自慢のマルゲリータ!

フル稼働するピザ釜ちゃん

自慢のピザ生地はもっちりもちもちタイプ。周辺生地は少し厚めで手に持ちやすく、真ん中が薄くて食べやすい。イタリア産のより細かい00タイプの小麦粉をブレンドして毎日作られ、軽い食感にするため24時間発酵させているそうです。

訓練された職人さんが楽しそうに手で生地を伸ばし、窯に向かう様子を見ているだけで心はすっかりナポリターノ♪ 。いずれにせよ塩気は十分にあるので、ワインやビールがついつい進んでしまうんですよね^^

この日いただいたスモーク・リコッタの香りを楽しむ「Norma」も、クリスマス・スペシャルの「Guanciale Cacio Pepe / グアンチャーレ・カチョエ・ペペ」も、誰かと取り分けながらワイワイと楽しみたい陽気な佇まいなのです。

右がスモーク・リコッタのピザ。スモーキーさを楽しみたいあなたへ^^

お口の中でとろけるグアンチャーレのピザ♡

クリスマス・スペシャルのグアンチャーレ・カチョエ・ペペは、ローマ名物のペコリーノ・ロマーノと黒コショウのクリームをベースに、グアンチャーレ(豚トロの塩漬け)、ローストした甘いバターナット・スクワッシュ、ポルチーニ、モッツァレラ、タイムをトッピングした贅沢な一品。

グアンチャーレは、伝統的なイタリア製法を学んだ英国内のクラフト燻製所が、国産豚の頬肉を6週間熟成させ、自然乾燥させたものなのだそう。肉はほんのり甘く、濃厚なフレーバー。口の中でとろけるような食感です♪

季節限定のベジタリアン・スペシャルにも注目。クリーミーに仕上げたカネリーニ豆のベースに、カーボロネロをトッピングし、ブライトン産ブルーチーズで仕上げた風味豊かな一枚。モッツァレラチーズとチリ&ガーリック風味のイタリア風パン粉を振りかけ、カリカリに仕上げています。

大ファンになったティラミス!

もちろん締めはティラミス! 丁寧に作られていることがわかる定番デザートは本格的なお味。サクサクと問題なく完食♡ コーヒーをいただかなかったのが少し心残り。ファット・ア・マーノのオーナーさんは、ブライトンで大成功を収めているコーヒーハウス「Bread & Milk」のオーナーさんでもあるのです。次回はティラミス&コーヒーをセットでいただくのが楽しみ^^

鉄道アーチを利用した店内には2階部分もあり、折に触れてイベント会場としても使われているようです。お店の前には広々としたテラス席があるので、スモーカーのお友達も心置きなく楽しめそう。

もう一つ、忘れてならないのは、ドリンク類の充実ぶり! 創業場所であるブライトン拠点のビール醸造所のものや、ナチュラル・ワインの品揃えは特筆すべきなのです。

企業理念には、「地域社会への貢献」も。

創業以来、それぞれのロケーションの地域社会へ利益還元していくことを目標に掲げています。これまでブライトン地域で数多くのチャリティー活動を行なってきたそうなのですが、今年のパリ・パラリンピックでは長年に渡って支援しているブライトン卓球クラブに所属する恵まれない子どもたちをはじめ、100人以上の地元住民がパラリンピックに参加するための旅費を援助したのだとか!

ベスナル・グリーンでは、タワー・ハムレッツの貧困家庭をサポートする地元チャリティー団体、ボウ・フードバンクへの寄付もしていくそうです。

ロンドンには数多くのピザ屋さんがありますが、手軽さとチーズの量! モチモチの生地、楽しさとフレンドリーさではどこにも負けません。ロンドン市内にはキングス・クロスコヴェント・ガーデンにも支店があるので、年末年始に大勢で集ったり、家族でお出かけしたりする時は、ぜひ立ち寄ってみてください♡

250 Paradise Row, London E2 9LE

店名Fatto a Mano Bethnal Green
最寄り駅Bethnal Green / Cambridge Heath
住所250 Paradise Row, London E2 9LE
電話番号020 3621 2029
営業時間月〜木 12:00 – 22:00 金・土 12:00 – 22:30 日 12:00 – 21:30
URLhttps://www.fattoamanopizza.com/locations/bethnal-green-london
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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども。英国の外食文化について造詣が深く、企業アドバイザーも請け負う。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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