Lima Floral リマ・フローラル(現在は Lima Cantinaに名称変更)
<2014年追記:Lima FloralはLima Cantinaに名称変更し、同じ会社として営業中です。下記はFloral時のレビューです。>
静かなペルー料理ブームが続くロンドンで、その先駆けの一つとなったフィッツロヴィアのミシュラン一つ星レストラン「Lima」が手がける2号店がこちら。
コベント・ガーデンのFloral Streetに面していることから「Lima Floral」と名付けられたようですが、このプロパティを探し当てた関係者は、まさに「我が意を得たり」と思ったに違いない、料理とロケーションの見事なマッチング〜。というのも……
どうです? 本当に花が咲いているでしょう? 伝統のペルー料理はいざ知らず、洗練のモダン・ペルー・キュイジーヌは間違いなくカラフル! まずソースの色がたまらなく鮮やかなのです。もちろん自然の色味 ^^
この日はお得なプレ・シアター・メニュー(2コースで17.50ポンド)とアラカルトを組み合わせ、いろいろな品を堪能しつつリーズナブルに抑えるという作戦で久しぶりのペルー料理を満喫☆ ペルー料理といえば生魚をレモンで締めたセビーチェにティラディート、そして南米に4000種あるというイモ、キヌアやキウィチャ、アマランサスなどヘルシーな穀類をたっぷりと使った身体にうれしい料理の数々。
アラカルトから選んだロースト・ブラック・キヌアを使った料理は、根菜がたっぷり飾られたヘルシーな一品。ブラック・キヌアの中にはマイルドに和えられた卵が隠されていてなかなか手が込んでいるのですが、キヌアがなんと、お醤油味。しかも半端ない量で味付けされているので、三口目くらいまでは美味しいと感じるのですが、それ以降、日本人としては「ちょっとお醤油入れ過ぎちゃった〜」と言い訳したいような塩梅でした ^^;
デザートはアラカルトから2つをチョイス。一つは乾燥したパープル・ポテトにコーヒーアイス、赤いキウィチャを添えた一品、もう一つはアマゾンの木トマト入りのムースをチョコレートでカバーした一品で、ペルー料理レストラン以外のどこでも食べることができない超個性的な面々でしたが、二つともとても美味しく、とくにフルーティーな木トマト入りのムースはさわやかな風味がクセになる大変好みの味でした♪
本国リマで「Central」という前衛レストランを成功させている世界的なシェフ、バージリオ・マルティネスさんの創作アイデアが隅々まで行き渡ったお皿から、花ひらく春を感じてみてください♪