053 | さらなる変化に備えて

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前号からあっという間に1年が過ぎ去り、月日の流れに加速がかかっていると感じる今日この頃ですが、みなさんはその後いかがお過ごしでしょうか。お休みとなってしまった期間中も日々の調査は続行中なので、今回はこれまでの総まとめと、今後の健康対策について取り上げます。


通常風邪は夏に引かないもの

特にコロナ以降、季節にかかわらず頻繁もしくは長期で風邪を引く(体調が悪くなる)人が増えています。年に1回以上風邪を引き、特にそれが冬以外であれば、何らかの理由で体への負担が増しているサインです。正常な機能をサポートするための食事や生活環境になっているかをチェックし、体が必要とする食品やアクティビティを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。「病は気から」と言われるように、健康的なマインドセットも必要不可欠です。基本的なことが健康の土台となりますが、ベーシックであるがゆえに忘れられがちなので、定期的に睡眠・食事・消化・ストレス対策など、各項目をローテーションしながらのそれぞれの強化週間や強化月間を設けることも有効です。


免疫力は理由があって低下する

現在多くの人に見られる免疫機能低下は、その大きな原因の一つとして、実際には「捏造された」と言っていいパンデミック(1,2,3)により、わたしたちに恐怖感を植え付ける目的で各種の規制(免疫力低下を促進)が押し付けらたことは外せません(4)。恐怖はストレスの一種なので、免疫力を弱くし体調を崩す大きなリスク要因となります。例えば、自由に外に出て日光を浴びることや(5)、社会的アクティビティ(6)は健康には欠かせないのに、これらが大幅に規制されました。その間、恐怖心から毎日家にこもって一日中嘘の報道にどっぷり浸かれば、免疫システムだけでなく脳神経が衰え脳機能低下を進行させます。そのせいか、体調不良に加えて集中力低下やメンタルヘルスの不調を伴う人が増えています(7,8)。これらに加え、コロナVが免疫システムの正常な機能をサポートしないということも報告されています(9,10,11,12)。健康や安全を選ぶことも含めて、選択の自由を維持したいなら、面倒でも大手メディアから離れてある程度の事実関係を把握する必要があるでしょう。


健康と安全を優先するなら

みなさんの頭からパンデミックはもうすっかり消え去っているかもしれませんが、その後も世の中は継続して崩壊と再建に向けて進行中です(13)。次に何が起きるかはわかりませんが、それは現在「もし」というよりは「いつ」実行されるのかという状況下にあります。並行して、将来的なパンデミック対策の決定権をWHOが全面的に握ろうとしているため、国民の声も含めた各国独自の判断を加入国から取り上げるプロセスが進行中です(14)。パンデミックとは大嘘で、何年も前から予め準備されていたことが明らかとなっている現在でも、世界はまだ緊急事態下にあり、その間に有効となる法が適用されています。そして、そのパンデミック宣言の実態は、健康とは無関係な軍事指令というところにたどり着きます(15,16,17)。とんでもない話ですが、もしこれを不安に思うなら、まずは不安の排除に取り組む必要があるでしょう。自分に必要なことを強化するチャンスだと受け止めてもいいかもしれません。まだ不明点が多いため、直接的な対処法の割り出しには限界がありますが、現在体調不良を患っている人や病気の人も含めて、わたしたち全員に自己治癒力が備わっていることをお忘れなく。改善に必要なもの(マインドセット、栄養素、基礎代謝、各個人に蓄積している毒素や感情のデトックスなど)を提供すれば、修復機能が促されてヒーリングをサポートします。


思考パターンの見直しも有効

この4年間に垣間見た現象から、残念に思ったことが二つあります。一つ目は、コロナ禍で多くの人が自分の基本部分となる健康状態の改善や強化を置き去りにして、意識の対象を「自分の健康」から「感染の恐怖」と「インスタントにできること」にシフトしてしまったことです。そして二つ目は、誰にでも調べられることなのに事実関係の調査や基本的な知識をつけずに、話題のサプリメントや薬、もしくは何なのかよくわからないものに飛びついたという現象です。これらはマインドコントロール(心理作戦)によって誘導された集団意識の産物で、巨額を費やした軍事レベルの技はパワフルな兵器であることを目の当たりにしたと感じています。

心当たりのある方は、今後サプリメントや薬の情報をネットなどで検索する場合、出典の記載がなく単なる個人的な見解や経験のよるものなら避けるようお勧めします。可能であれば、出典データのクオリティもチェックしてみましょう。使用を検討する際には、何をターゲットにしてなぜ必要なのかということに加え、原材料などデータ部分の基本的な情報、利点、注意点、副作用とリスクなどを把握して、それが自分にとって必要かつ安全であるかをまず確認してください。よくわからない場合には、医師や専門家のアドバイスを受けることをお勧めしますが、これも今となっては微妙な領域にあるような気がします。特にOTC医薬品(処方箋なしで買える市販薬)やサプリメントの場合「誰でも買える」=「全員が内容を理解して安全枠内で効果的に使える」という図式にはなりません。それ以前のところで、命に別状のない体調不良を患うなら、基本部分の改善や強化を最優先するべきでしょう。ちなみに、コロナ禍でイベルメクチンやヒドロキシクロロキン、亜鉛、ビタミンDなどに人気が集中しましたが、利点はさておき、これらの全てに注意点もついてきます。間違った使い方をすれば、危険になりかねないということです。自分や家族の安全を盲目的にこれらに委ねた人たちの中に、状況の基本的なこと(例えば、パンデミックの原因となったウイルスの存在や実態)を調べた人はほぼいないと推測しています。未だに存在確認されていないものに対して、具体的な対処法の情報が一般に出回ったこと自体、不思議な現象だと思いませんか?

しっかり調べてね。


問題を抱えるNHSと健康対策

現代医療は細分化されマニュアル化しているため、一個人として患者全体の健康状態を見渡すことはまずありませんが、救急の場合には素早く命を救うこともできる素晴らしいシステムです。命の危険を伴わない慢性疾患への対応となると、この方法には限界があります。なぜなら、わたしたち全員が微妙に異なる遺伝子を持つことや、体は単なる孤立した部分やシステムの集合体ではなく、無関係に見えるシステムとともに全体が複雑なネットワーク網でつながっている(18)という点にうまく対応できないからです。特に慢性疾患症の場合、症状に焦点を当て原因やその背景を見過ごしているなら、改善どころか時間の経過とともに処方箋の数または服用量が増えるというパターンに陥りかねません。

現在の医療システムは処方箋薬や医療機器と一体化しているため、医師は通常症状や病名に直結している対処法を探します。一般消費者層でも気になる症状が出ると、痛みには痛み止め、便秘には便秘薬、といった具合にダイレクトに症状とマッチする薬を買って服用することが浸透しています。ナチュラル・ヘルスの領域でも、同様の思考プロセスを経由して、薬の代わりに症状に合うサプリメントやハーブを探すプラクティショナーが圧倒的に多いように感じています。かつては疑問に思いませんでしたが、一歩離れてみると洗脳同様の現象です。無意識にこのパターンに陥っている人は、焦点を「症状」というよりは「自分」全体に広げ、自分や生活環境に改善が必要かをチェックしてみるという思考回路に切り替えてみてはいかがでしょう。

NHSイングランドでは、去年8月末の時点で治療待ちの患者登録数が775万人。この時点で、待つ期間は約一年半。その中でも癌治療を受けるまでに2か月以上待った人の数は、去年8月前半で21,106人から9月前半では23,809人となって増加中です(19)。同時に、医師が体調不良で職場復帰不能になるケースも増えているため、状態はさらに悪化しているようです(8)。この状況から、自分の身は自分で守るというメンタリティで健康管理することが、今まで以上に必要とされていることが伺えます。各自で基本部分の改善に取り組めば、自分の健康促進にとどまらず、NHSや治療待ち患者をサポートする事にもつながります。


わたしたちに備わるヒーリング・パワー

何があっても、自己治癒力は侮れないものです。それを最大に発揮するには、心身の調和や前向きなマインドセットも必要です。全てに二面性があるとしたら、コインのどちら側に焦点を合わせるかで大きな違いの出る部分です。

ストレス時には必ず交感神経が優位になるため、ここで以前に取り上げた「アロスタティック・オーバーロード」の概念(20)について、おさらい程度に触れておきます。仕事では、簡単に理解してもらえるよう「毒素のバケツ」という喩えを使って説明していることです。わたしたちの健康には自律神経が大きく関係し、それはアロスタシス(動的適応能=交感神経による変化への適応)とホメオスタシス(恒常性=副交感神経によってデフォルト状態に戻す機能)によって調整されています。心身ともの負担(ストレス)が増えると「毒素のバケツ」内の空きスペースは減ります。バケツ内をより空に近い状態に保てば、その空き部分を使って健康促進や不調からの回復を促すという考え方です。前述のとおり、体は各部位が独立して働いているわけではないので、全体を見渡す必要があり、その際には「毒素のバケツ」の埋まり具合をチェックすることが役に立つと思います。(ご興味のある方は、038号039号をご覧ください。

基本的な健康促進のアイデアに関しては、今までにズームイン&アウトしながら取り上げているので、過去の号からご興味のあるテーマをピックアップし、何か一つでも役に立つ情報を見つけて活用していただければ幸いです。

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参照:

  1. Rancourt, DG. (2023). There was no pandemic. Available at: https://denisrancourt.ca/entries.php?id=130 (Accessed: 28 June 2023)
  2. Fluoride Free Peel. (2022). 211 health/science institutions globally all failed to cite even 1 record of “SARS-COV-2” purification, by anyone, anywhere, ever. Available at: https://www.fluoridefreepeel.ca/68-health-science-institutions-globally-all-failed-to-cite-even-1-record-of-sars-cov-2-purification-by-anyone-anywhere-ever/ (Accessed: 08/01/2023)
  3. Martin, D. (2021). ‘Follow the patents… … it will take you to the money’. [Presentation slides] Available at: https://archive.org/details/dr-david-martin-presentation-slides-privateers-pirates-orchestra/mode/2up (Accessed: 17/01/2023)
  4. Reicher, S., Drury, J., Michie, S., & West, R. (2023). The UK government’s attempt to frighten people into covid protective behaviours was at odds with its scientific advice. BMJ (Clinical research ed.), 380, 652. https://doi.org/10.1136/bmj.p652
  5. Hart, P. H., & Norval, M. (2021). More Than Effects in Skin: Ultraviolet Radiation-Induced Changes in Immune Cells in Human Blood. Frontiers in immunology, 12, 694086. https://doi.org/10.3389/fimmu.2021.694086
  6. Holt-Lunstad, J., Smith, T. B., & Layton, J. B. (2010). Social relationships and mortality risk: a meta-analytic review. PLoS medicine, 7(7), e1000316. https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1000316
  7. Hicks, R. (2023). Long COVID Brain Fog ‘Conparable to Ageing 10 Years’. Medscape. Available at: https://www.medscape.co.uk/viewarticle/long-covid-brain-fog-comparable-ageing-10-years-2023a1000gqt (Accessed: 21/08/2023)
  8. Sibonney, C. (2023). One in Five Doctors With Long COVID Can No Longer Work: Survey. Medscape. Available at: https://www.medscape.com/viewarticle/996030/ (Accessed: 905/09/2023)
  9. Liu, J., et al. (2021). Comprehensive investigations revealed consistent pathophysiological alterations after vaccination with COVID-19 vaccines. Cell discovery, 7(1), 99. https://doi.org/10.1038/s41421-021-00329-3
  10. Reusch, J., Wagenhäuser, I., Gabel, A., Höhn, A., Lâm, T. T., Krone, L. B., Frey, A., Schubert-Unkmeir, A., Dölken, L., Frantz, S., Kurzai, O., Vogel, U., Krone, M., & Petri, N. (2023). Inability to work following COVID-19 vaccination-a relevant aspect for future booster vaccinations. Public health, 222, 186–195. https://doi.org/10.1016/j.puhe.2023.07.008
  11. Irrgang, P., et al. (2023). Class switch toward noninflammatory, spike-specific IgG4 antibodies after repeated SARS-CoV-2 mRNA vaccination. Science immunology, 8(79), eade2798. https://doi.org/10.1126/sciimmunol.ade2798
  12. Shrestha, NK., Burke, PC., Nowacki, AS., & Gordon, SM. (2023). Risk of Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) among those up-to-date and not up-to-date on COVID-19 vaccination by US CDC criteria. PLoS ONE 18(11): e0293449. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0293449
  13. Bell, D. (2023). Pandemic preparedness and the road to international fascism. The American Journal of Economics and Sociology. 82:395–409. DOI: 10.1111/ajes.12531
  14. Roguski, J. (2023). ‘Proposal For Negotiating Text of the WHO Pandemic Agreement.’ Available at: https://jamesroguski.substack.com/p/proposal-for-negotiating-text-of (Accessed: 04/11/2023)
  15. Knowledge Ecology International. (2023).’COVID-19 Contracts’ Available at: https://www.keionline.org/covid-contracts (Accessed: 19/02/2023)
  16. Watt, K. (2023). ‘Legal History – American Domestic Bioterrorism Program”. Available at: https://bailiwicknewsarchives.files.wordpress.com/2023/01/jan.-2023-legal-history-american-domestic-bioterrorism-program.pdf (Accessed: 17/01/2023)
  17. Watt, K. (2023). ‘Discussion of litigation strategies built on full understanding that EUA conutermeasures are, by definition, not regulated pharmaceuticals’. Available at: https://bailiwicknews.substack.com/p/discussion-of-litigation-strategies (Accessed: 09/12/2023)
  18. Kirschner, MW. (2005). The Meaning of Systems Biology. Cell. 121:503-504. DOI:10.1016/j.cell.2005.05.005
  19. Kirby, J., and Jones, I. (2023). ‘NHS Waiting Lists in England Hit New Record High’. Medscape. Available at: https://www.medscape.co.uk/viewarticle/nhs-waiting-lists-england-hi (Accessed: 13/10/2023)
  20. McEwen B. S. (2017). Neurobiological and Systemic Effects of Chronic Stress. Chronic stress (Thousand Oaks, Calif.), 1, 2470547017692328. https://doi.org/10.1177/2470547017692328
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About Author

大阪府出身、1996年よりロンドン在住。ナチュロパス、ファンクショナル・メディスン・プラクティショナー、ニュートリショナル・セラピスト(mCMA, mBANT, CNHCreg, CFMP)。ハックニー地区にあるコンプリメンタリー・ヘルス・クリニックと並行して、オンライン・クリニックでも活動中。好きなこと:健康的でおいしいものを作って食べること、ナチュラル・ヘルス・フード・ストアでヒット商品を探すこと。好きな色:ピンク紫(夕暮れ時の空の色とか)。好きな言葉:(実現の状態を)見る前に信じること(”You’ll see it when you believe it.” by Wayne Dyer)。

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