シェフ・ゴエモン、イギリス料理を斬って結ぶ!

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Parsons  パーソンズ

たまに読んでは参考にしているイギリス人グルメ・ブロガーの記事で絶賛されているのを見て、「行ってみたい店」にブックマークしていたParsons。ただメニューを見るだけではシンプルな魚料理の店といった印象で、今すぐ行ってみたいという思いは湧かなかったのですが、友人が訪れて「日本人シェフがいるよ!  めちゃ美味しいよ!」と教えてくれたため、興味が沸騰し、さっそくその友人に連れて行ってもらうことにしました^^

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店の全貌! 中央にワインをキープする島があります

店の全貌! 中央にワインをキープする島があります

コベント・ガーデンのメイン通りの一つ、Endell Street沿いに昨年末に登場しているパーソンズは、小粋な佇まいの小さな店♡  はす向かいにあるワインを専門とした大人気ビストロ、10 Casesのチームが立ち上げた姉妹店で、シーフードを専門としたブラッスリーです。シンプルで趣味のいいインテリアを一目見るだけで「む、できる」と瞬時に分かる独特の輝き。暖かい季節なら、ウィンドウ席も最高!

窓際席に座って一人で美味しい魚料理を満喫しつつ、グラス・ワインを楽しむ人がなんと多かったことか。ここはお一人様にとっても優しい店でもあります。左下がヘッドシェフのゴエモンさん。美味しい自家製パンの中でもギネスを練りこんだ甘いパンが最高☆

窓際席に座って一人で美味しい魚料理を満喫しつつ、グラス・ワインを楽しむ人がなんと多かったことか。ここはお一人様にとっても優しい店でもあります。左下が日本人ヘッドシェフのゴエモンさん。美味しい自家製パンの中でもギネスを練りこんだ甘いパンがキュアード・フィッシュによく合う☆ 海藻バターを添えて。

スタッフもフレンドリーで素晴らしいです

スタッフもフレンドリーで素晴らしいです

ワンフロアのみのこぢんまりとした店の一番奥には、シェフ1名だけが動ける小さなカウンターがあります。あなたがラッキーなら、そこに日本人ヘッドシェフとして店を取り仕切っているゴエモンさんの姿を見ることができるでしょう^^(メイン・キッチンは地下にあります)

ゴエモンさんは、Nobu、Diningsといったロンドンのトップ日本食レストランでの十分な経験に加え、五つ星クラリッジズ併設の星付きレストラン、Feraのキッチン、UK外ではイスラエルの高級ホテルのレストランを経験しているハイプロフィールなシェフ。そして今回、パーソンズの立ち上げに伴いヘッドシェフに任命された極め付きの実力派なのです〜。

シンプルにレモンとシャルロット酢でいただくフレッシュなオイスターは格別。当店のものは天然であることも多いとか。

シンプルにレモンとエシャロット酢でいただくフレッシュなオイスターは格別。当店のものは特別ルートで天然ものを仕入れることも多いとか。

右は通い詰めている友人にあやかり、少しサービスしていただいたアンチョビ! 旨い! 左上がキュウリとワカメの酢の物パーソンズ風。左下は本日の料理を教えてくれるメニュー・カード。

右は通い詰めている友人にあやかり、少しサービスしていただいたアンチョビ! アザーす! 旨い! 左上がキュウリとワカメの酢の物パーソンズ風。超おすすめ。左下は本日の仕入れ料理を教えてくれるメニュー・カード。

仕入れはもちろんゴエモンさんの指揮のもとに行われ、時にはシェフ自らデヴォンやコーンウォールに出向いて品質をチェックします。シーフード専門店として素晴らしいのは水揚げから店に届くまでのロスを最小限に抑えているところ。UK内で最短直送されるシーフードは新鮮そのもので安心できる品質であるため、魚にウルサい日本人でもきっと満足できるはず♪

個人的にとても気に入った塩鱈とポテトのフリッター♪ そしてシェフが目の前で準備していたカニ。写真のみw

とても気に入ってしまった塩鱈とポテトのフリッター♪  そしてシェフが目の前で準備していたカニ。写真のみw デカイ!

左が季節メニューのトマトのサラダ。オイスター・マヨと鰹節の風味が絶品。右が業界人が選ぶすっぷ・スナックの一つに選ばれたポテット・シュリンプのコロッケ!

左が季節メニューのトマトのサラダ。オイスター・マヨと鰹節の風味が絶品。右が業界人が選ぶトップ・スナックの一つに選ばれたポテッド・シュリンプのコロッケ! 

さて、冒頭でビストロとかブラッスリーといった言葉を使いましたが、料理の基本はブリティッシュです。そこに和とフレンチの要素がキリっと彩りを添える、そんな感じ。素材を生かしたフレッシュな魚料理には日本人シェフならではの創意工夫がみられ、日本人にしか分からないような、懐かしいテイストを感じ取ることもできるかもしれません。例えばキュウリの酢の物を彷彿させる「Cured Cucumber, Seaweed」。これはしっかりマリネされたキュウリの屋形船に特製さわやかドレッシングで和えたキュウリとワカメが載せられた箸休めにぴったりの一品。季節のトマト・サラダも牡蠣のエッセンスを加えた自家製マヨ+土佐酢+鰹節コンビネーションで構築された多重構造で和のハーモニーを感じます。

ちょっとしたおつまみですよ、といった面持ちでメニューの1行目にさりげなく並ぶスナック類でもシェフは手を抜きません。驚きのサクサク感かつ優しい味わいの塩鱈とポテトのフリッター、ロンドンでもトップ・レベルの美味しさと評判のねっとり食べ応えのあるポテッド・シュリンプのコロッケ、カニ肉を練りこんだここでしかいただけないピサラディエールなどなど、ゴエモン特製の個性的なスナック類はマストな美味しさです♡

左がカニ肉入りのピサラディエール、右がタコ・グリル! 鴨の脂で処理したポテトが激ウマ。

左がカニ肉入りのピサラディエール、右がタコ・グリル! 鴨の脂で処理したポテトが激ウマ。

タコの写真、もういっちょ!

タコの写真、もういっちょ!

エビとサンファイアの天ぷら。下に敷いてあるのはジェム・レタスのソテー。これにアンチョビがアクセントとして入ってます。またぜひ食べたい一品。

エビとサンファイアのサクサク天ぷら。下に敷いてあるのはジェム・レタスのソテー。これにアンチョビがアクセントとして入ってます。絶対リピートしたい一品。

母体がワイン専門店だけあり、ワイン・リストはかなりシリアスです。グラスもいろいろ選べて嬉しい♪ こちらはアルバリーニョだったと思う。

母体がワイン専門店だけあり、ワイン・リストはかなりシリアスです。グラスもいろいろ選べて嬉しい♪   こちらはアルバリーニョだったと思う。シーフードと幸せなマリアージュ♡

メイン・セクションには、シートラウトのタルタル&ブラディメアリー・ジェリー、タコ&ダックファット・ポテト、エビ&サンファイアの天ぷら、イカ墨ライスなど、珠玉のお料理の数々が♪   実は初めての訪問から時を経ずして、別の友人を誘って会食w 短期間のうちに色々なメニューを試すことができて幸せでした。どれもハイレベルな仕上がり、かつ居酒屋感覚で気軽に立ち寄れるところが本当に素晴らしい店です。

左上はシートラウトのタルタルに、酸味のあるブラディメアリーのジェリーを載せた一品。この日の連れたちから絶賛の嵐。その連れたちはかなりのワイン通で、彼らが選んだワインがこちらの

左上はシートラウトのタルタルに、酸味のあるブラディメアリーのジェリーを載せた一品 → この日の連れたちから絶賛の嵐。その連れたちはかなりのワイン通で、彼らが選んだボトルがこちらのムルソー。美しい黄金色の液体は芳醇な香りとパワフルな味わいで新鮮なシーフードとベスト・マッチ! 左下はゴエモンさんプロデュースによるショップ・カード。お魚が季節によって変わるのですって。

スケート。

軟骨まで美味しくいただけるエイひれ。付け合わせのソースも野菜も丹念な仕上がり。

右はムッチリとした肉質が好まれるタルボット! そして左上はポークのクレピネット。ジューシーなコクが舌を一新させます!

右は白身を堪能するヘイク/メルルーサ! そして左上はポークのクレピネット。ジューシーなコクが、さっぱり味の魚介で物足りなくなっている舌を甘やかします♪  左下はデザート・セクションにあるチーズ☆ この日はシェフに無理を言って盛り合わせにしてもらってます。

その他にも、「本日の仕入れ」から組み立てる日替わりメニューが壁タイルやミラーに手書きしてあるので、ぜひぜひチェックしてみてください!

居酒屋とはいえ、ここはイギリス料理の店。イギリス人の大好きなデザートにもちゃんと力入れてます!  洗練のフランス風アップル・タルトや、北欧のベリー、シーバックソーンのピュレを添えた自家製さっぱりバニラ・アイスクリーム、そして本日のデザート、キャロット・ケーキにはチェリーの濃縮ピュレが添えられ感激♡

右上のバニラ・アイスは乳製品らしいコクよりもさっぱりさが際立った個性的なデザート。シー

右上のバニラ・アイスは乳製品らしいコクよりもさっぱりさが際立った個性的なデザート。シーバックソーン・ピュレの酸味もさわやか。右下のアップル・タルトは見た目通り、味もアートです。ゴエモンさんはペイストリーの経験もちゃんと積んでると言ってたなーー。キャロット・ケーキは言わずもながの美味しさ♡

さて、足早に日本人ヘッドシェフが率いるパーソンズをご紹介しました。まだまだ試していないメニューがあるので、また近いうちに立ち寄りたいと思っています♡ どんな驚きが待っているのでしょうか ^^  日本人の方で2名様までなら、もしかするとシェフのそばのカウンター席に座らせてもらえるかも。お店の人に聞いてみてもいいかもしれないですね ^^

パーソンズ。一言で言うとワイン・エキスパートがセレクトした上質ワインと一緒に極上小皿料理をつまめる至福居酒屋、とでも言うのでしょうか。日本人としての誇りを心地よくくすぐられる店でもあります。

39 Endell Street, London WC2H 9BA

店名Parsons
最寄り駅Covent Garden
住所39 Endell Street, London WC2H 9BA
電話番号020 3422 0221
営業時間月〜土 12:00 – 14:45 / 17:00 – 23:00
URLhttps://www.parsonslondon.co.uk
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About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年に「あぶそる〜とロンドン / Absolute London」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。あぶそる〜とロンドンが選ぶ『ロンドンでしたい100のこと』(自由国民社)を2018年に上梓。

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