Fischer’s フィッシャーズ
雰囲気に惚れ惚れしてしまうレストランというのは、あるものです。私はゴージャスな気分にしてくれるヨーロッパのグランド・カフェ風の空間が大好きなので、ウィーンのカフェ文化を移植したFlscher’sのようなレストランは大好物。マリルボーンを訪れたらつい足を向けてしまう美しいカリスマをまとっています。
20世紀初頭のウィーンを彷彿とさせるフィッシャーズはもうずっとそこに佇んでいるようにも感じるのですが、実はマリルボーン・ハイ・ストリートの一画に創業してまだ8年。同じようなグランド・カフェ風のお店を得意とする人気のレストラン事業家、Corbin & Kingが手がけたものなのです。どおりでインテリアとしての鏡使いや革張りの椅子、駅舎を思わせる大きな時計やタイルの壁、そして白いテーブルクロスなど、隅々まで入念に上質が表現されているはずです^^
ここはウィーン風のカフェですから、子牛や鶏肉を薄く叩いて衣をつけ、カラリと揚げたシュニッツェルは名物の一つ。さっそく注文してみましたら間違いのない美味しさ! 大判のチキンは女子なら二人で分けてちょうどいい量でした。スーパーサラダと一緒にいただくと完璧。
このレストランは色々な楽しみ方ができるのですが、私のオススメはオーストリア風ケーキとお茶でティータイム♪ せっかくですから、たくさん試してみましょう。
まずはアップル・シュトゥルーデル。ホイップされた生クリームと一緒にエレガントにいただく至福のとき♪ デザートと言うよりも小腹が空いているおやつの時間に。
こちらはコーヒー&シュトロー・ラム・ケーキ。「Stroh(シュトロー)」はオーストリア産のラム酒で、ケーキにもふんだんに使われます! このケーキが思いのほか美味しく、次回はこちらを一人でいただきたいなと思っております♡ すっと口の中で溶けていく美味しさ。
こちらはご存知、ザッハトルテ♡ 濃厚なチョコレート・クリームと甘酸っぱいアプリコット・ジャムが口の中でワルツを踊っていました。クラシックな美味しさ。
こちらはブラックフォレスト。貴婦人のような佇まいのガトーは甘さ控えめ。上品なおちょぼ口でいただきたい可愛らしいチェリー・ケーキです。
これらの他にも、デザート・メニューがあります。甘いもの好きならぜひ試していただきたいなと思います。
フィッシャーズは人気店なので予約した方が良いのは確かですが、平日午前中や午後の遅い時間なら、ゆったりと座ってコーヒーとケーキを楽しめるはず。
ブレートヒェンと呼ばれるオープンサンドの朝食も、極上ソーセージ&ザワークラフトのランチも、はたまた子牛のシュニッツェルのディナーも、ここなら安心してシェフに任せられるクオリティ。ワインリストにはオーストリアやドイツ、フランスのアルザス、ハンガリーなど、当店ならではの生産者が並んでおり、そのほとんどをグラスで楽しめるのもさすが。
これを書いているとまた行きたくなってきました^^ 今の季節、ロンドンでホリデー気分を味わうのもいいのかもしれません。
兄弟店はこちらです!