Rabbit ラビット
2014年9月、ノッティング・ヒルにある人気店、The Shedの姉妹店がポッシュなチェルシーに進出。オープン一ヵ月ですでにスローンレンジャーからチェルシー・ガールにボーイを魅了、とびきりトレンディな食事処と化しています。
The Shedのレビューでも書きましたが、こちらは旬をあやつるグラッドウィン兄弟のニュー・ベンチャー。長男のマネージメント、次男の料理、三男が育てる食材が三位一体となり、イギリス・カントリーサイドの豊穣でアーバン・ピクニックを楽しめます。
自家製パンはまるでスコーンのような形。そして添えられているのはクロテッド・クリームならぬシャロット入りのホイップ・バター。ホイップしているのにバターの豊かな香りが残りを楽しめるので、パンにたっぷり塗って召し上がれ☆ 突き出しの役割をする「Mouthful」(1つ 1.5ポンド)には季節の味を凝縮。お得意のフレッシュ野菜のディップは自家製のクリスプ・ブレッドと生野菜でヘルシーにどうぞ♪
ウェスト・サセックスの自営農家から直送される野菜は旬の勢いを感じさ、今が旬のキノコはトリュフ、セージ、セロリアック・ピューレのコンビで最大限のフレーバーを楽しめました。
面白かったのはイカスミのニョッキに、イカのフライ、スパイシー・トマト・ソースを合わせてアーモンド・スライスをアクセントにした一品。お味、テクスチャーともにシェフのクリエイティビティが光る作品です。ちなみにここの名物はおそらくラビットのラビオリ。次回はぜひ試してみようと思います♪
旬へのこだわりはデザートにまで及び、エルサレム・アーティチョーク(キクイモ)を使用したアイスクリームがメニューに! これがなんとも言えず上品で、チョコレートのクラムと板チョコとの相性が抜群でした☆
特筆すべきはワインまでもが自家製であること。グラッドウィン兄弟の実家であるウェスト・サセックスのNutbourne Vinyardsでは6種類のブドウを育てて複数種のワインとスパークリング・ワインを醸造しています。レストランで飲めるのは現在のところ白とスパークリングのみ。ハウスの白ともいえる「Nutbourne Sussex Reserve」はフレッシュでありながらエレガントな後味が上出来、ぜひお試しあれ☆
予約が取りづらくなっていますが、バーの隣にあるウォークイン・スペースなら夕方6時に入れば座れるはず。King’s Roadにはこれまでなかったタイプのレストランだけに、周囲の注目度は高いようです。