The Barbary バーバリー
Palomarというエルサレム料理の店がSOHOにできたとき、あまりの美味しさとカッコよさにぶるぶる身震いして通ったものですが(笑)、今また、Palomarを成功させたチームがさらに中東色を濃くしたメニューをひっさげて、今度はなんとロンドンのアイコン的なロケーション、Neal’s Yardに姉妹店をオープンしました。
鳴りもの入りとはこのこと。登場直後からグルメなロンドナーたちの熱い注目を浴び、またたくまにトップ・レストランの仲間入り。Barrafina方式のU字型カウンターのみでサーブするウォークイン・バーは、6月に登場して以来、今でもオープン前には行列ができるホットな存在です。ちょうどNeal’s Yardに入って行く途中の通路沿いなので入り口がちょっと分かりづらいのですが、いったん覚えてしまうとオールデー・オープンの週末などはとくに重宝しそうですね。
座ってまず目に付くのは、カウンター中央に備え付けられた炭火焼きグリル。めらめらと炎が立ち上るグリル棚の中段と上段で上手に仕上げの火入れをしていくシェフのショーを見物しながらエキゾチックなモダン料理に舌鼓♪ カウンター内にはタンドーリ窯のようなものもあって、中東風のちょっと甘めのナンその他を焼き立てでいただくことができます ^^
Palomarがエルサレム料理にイタリアやスペインの要素を取り入れているのに対し、こちらは北アフリカの味をミックスしているようです。この日いただいた小皿各種=Tbecha Roasted Tomatoes(トマト煮)、Msabacha Chickpeas(ヒヨコ豆)、Roasted Aubergine ‘Sharabik’(焼きナス)、Fattush Salad(トマトとパンのサラダ)はすべて美味しかったのですが、温かいヒヨコ豆と焼きナスは出色。「ほっこり+あっさり」という表現がぴったりのヒヨコ豆は食べてみないと分からない感動の美味しさで、次回の必食リストに追加です☆ ナスのほうは、ナスとラズベリーがこんなに合うとはこの日まで知らなかった・・・という新しい発見も! 本当にあっさり美味しくいただける極上の品でした。
メインの皿からはタコをチョイス。柔らかくソースも美味しくて満足でしたが、モダン・タコ料理ならば、同じくPalomar出身のシェフが始めたFoley’sのほうが好み。でもナスは断然Barbaryですね ^^ 一回の訪問で判断するのは早計かもしれないですが、Palomar、Foley’sはこってり系、バーバリーはさっぱり系だというのが、今のところの印象です。
あまりの美味しさにデザートも一人ずつ注文! トルコの代表的なデザートである伸びるチーズをカダイフ(小麦の細麺)で包んでシロップに浸した「Knafeh」は、本場で食べたものよりも洗練されていて美味w そして個人的に大ヒットだったのは、ピスタチオ味のHashcake。こんなケーキはこれまで食べたことがない、クセになる美味しさ。濃厚ですけどペロリと食べられてしまいます・・・
この日は平日12時前に到着。少しだけ並んで座ると12時半までは席がまだ空いていましたが、1時近くになると満席になり、その後は待つ人が出てきていました。12時に入った人が1時半くらいには出ていくと思うので、12時でなければ1時半くらいに行けば座れる可能性大です。全員揃わないと座れないので、早く着いた人はカウンター席後ろにあるスタンド・バーで飲みながら待つ、という感じでしょうか。
なにはともあれ中東料理好きな私には大大ヒット店。モダンなひねりを利かせたフュージョン料理好きにもおすすめ。ロンドンで今、間違いなくいちばんホットな一軒だと思います ^^