メキシコ料理やアルゼンチン料理など、南米の味がひそかなトレンドとなっているロンドンも含め、世界中のグルメたちが今、南米ペルー料理に大注目している中、ロンドンのペルー料理レストランの最高峰がこちら。ペルーの食文化は、カリブ諸国や中国、イタリアからの移民たちが持ち込んだ多種多様なカルチャーが混ざり合い、21世紀になってダイナミックで面白い食のキャラクターが表れてきていることがブームの背景にあるようです。
Limaの料理は南米だからと田舎風ダイナミック・メニューを想像したら大間違い。スターターからメイン、デザートまで、イエローやパープルなど色鮮やかな食材を使って繊細な料理を美しく盛りつけたお皿はヨーロッパ料理に勝るとも劣らない芸術品です。
しかもインカ帝国時代から脈々と受け継がれている珍しい穀類や多種類のトウモロコシ、ポテト、さらには珍しいナッツ類やオイルなどを多用しているだけに、グルメ度が高いにもかかわらず健康オタクのお眼鏡にもかないそうです。
おすすめはブルー・ポテトや魚介を使った前菜、伝統のドライ・ポテトを使ったやさしい味の料理や、柔らかくコンフィー状にした豚肉にアマゾン産のカシュー・ナッツやレンティル豆を添えた品など。
この素晴らしくクリエイティブな料理を創り上げているのは、リマ生まれで世界を旅して技術とセンスを習得した才能あるペルー人シェフ、ヴィルジリオ・マルティネスさん。ペルーのベスト・レストランに選ばれた「Cetral Restaurante」のシェフでもあり、Limaは彼が手掛けるロンドンのベンチャー。モダニスト・シェフとも言える彼の手法は、グルメ・ロンドナーたちの胃袋にしっかりと浸透し、2014年の今年、コベント・ガーデンに姉妹店Lima Floralをオープン。そちらのレビューもまたいずれ♪